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PUBLICATION

  • たやさない Vol.02

    名主川千恵・落合加依子・高木日向子・中須俊治・ 嶋田翔伍


    どこかの組織に所属することもなく、ひとりで本づくりをしているのは、「つくってみたい本がある」という好奇心から出発してはいるが、その欲求のみを原動力として、本づくりをつづけつづけるのは難しい気がしている。わざわざ自分で本づくりを「つづけつづける」ために、もう少し自分がどんな価値を生み出せるかを考えてみたいと思った。そうして制作したのがこの『たやさない』だ。(まえがきより)。 自分自身がこれと決めたものづくりを「つづけつづける」ために、何ができるか。「頼まれてもいないものに、自分なりの思いを込める」。作曲、編集、菓子づくり、つくりだすものにどんな価値を込めてものづくりをしているのか。身の回りのつくり手たちから寄せてもらったエッセイ集です。 創作活動の意欲の火を灯し続けるための、一冊。自分なりの活動をいつまでもつづけようとする人、ものづくりの世界に触れていたいすべての人を思い浮かべながら制作した本です。 書き手 菓子屋のな店主 名主川千恵 「時代に置いてかれ、忘れ去られてゆくものを少しでも長くこの世界に留めていたい。味わいたい。自分の作る菓子が、そういう儚いものを人の心に留める小さな鋲になれば、と願う。」 小鳥書房 落合加依子 「本屋と出版社をつづける先にあるかもしれない孤独や別れや悲しさは、本屋と出版社をつづける先にあるかもしれない美しさにはきっとかなわない。カウンターの内側で、変わってゆく谷保の町と、扉の外を行き来するひとたちに視線をおくりながら、本を信じたまま静かに老いてゆけたなら。」 作曲家 高木日向子 「これからも、流れに揺蕩うように身を任せながら、私が思う「作曲家」に向かって、ゆっくり進んで行こうと思う。その過程には、自分でも思いがけない出会いや、きっかけが待っているはずである。」 アフリカドッグス 中須俊治 「お金は大切だし、お金が積み重なって築かれる財務諸表の数字も大切だ。しかしそのお金は、誰かが商品やサービスを買ってくれた証でもある。ぼくらが大切だと感じているお金は、人が動かなければ築き上げることができない。もっといえば、人の気持ちが動かなければ何も始まらない。」 烽火書房 嶋田翔伍 「自分が生み出したい価値とはどういうものなのか、まだまだ手探りの状態ではあるけれど、つづけつづけることを通して、実体験として学んでいる。」

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  • たやさない

    石垣彗・大谷正世・杉山由香・中須俊治・嶋田翔伍


    始めるのは容易く、つづけることこそ難しい。何度も聞いたことばだ。けれど、始めることも別にそれほど容易くはなかった。 (中略) 何もわからないなかで一生懸命やってみて、気づけばなんとか動き出すことができた。自分にもできることがあったと嬉しくなった。そしていよいよ、つづけるということが目の前に立ちはだかった(まえがきより)。 自分自身がこれと決めたものづくりを「つづけつづける」ために、何ができるか。建築家、ブックカフェ店主、リトルプレスの作り手、起業家……。華々しいお披露目以外の日々に、淡々と続いていくものづくりの日常と彼らの取り組みから、つづけつづけるためのヒントを探るリトルプレスです。 創作活動の意欲の火を灯し続けるための、一冊。自分なりの活動をいつまでもつづけようとする人、ものづくりの世界に触れていたいすべての人を思い浮かべながら制作した本です。

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  • 府立短歌

    橋爪志保・なべとびすこ


    京都のろじの本屋hoka booksで行われた短歌のフェアと選書「府立短歌 生まれた街、生まれゆく歌」(2021年11月3日-11月14日)をまとめた小冊子です。 京都府で生まれ育った歌人・橋爪志保さん、大阪府で生まれ育った歌人・なべとびすこさんのおふたりとともに企画したイベントです。自己から生活、生活から街へ、切り離せない自己と街の関係性から、短歌の面白さを味わってみようと試みました。 「街」をテーマにした短歌連作の書き下ろしほか、これまでの作品からの自選5首を収録しています。また、短歌にまつわるおすすめの書籍10冊をそれぞれにピックアップしていただいています。 短歌に興味があるけれどまだあまり詳しくない方、短歌に普段から触れている方、いろいろな方に手にとっていただけたらと思います。

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  • Beyond Inn Out

    大竹央祐


    ゆらゆらと揺れながら、その境を越えようとする 大阪市此花区梅香のまちなみと、ひとつの建物を巡る記憶 建築写真を中心に空間、都市、人を撮影する写真家・大竹央祐による初の作品集。大阪市此花区のホテルThe blend innにて行われた大竹氏による個展「inn sight」(2020年)で展開されたThe blend inn内部を切り取った写真を軸に、ホテルを取り巻くまちなみの写真を加えて、再構築した作品集。 外側(まちなみ)と内側(ホテル)とを切り取ったそれぞれの作品が見開きで対比的に映し出され、建築とそれ以外、建築写真とそれ以外とが、その境を越えようとする。

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